桜が咲き、あたたかな風が心地よく感じられるころ。
二十四節気では「清明(せいめい)」──
万物が清らかに明るく輝く、春の中でもっとも生命力に満ちた時期です🌸
清明(せいめい)は、二十四節気(にじゅうしせっき)のひとつで、
毎年4月4日ごろから4月19日ごろまでの約15日間を指します🌸
2025年の場合は――
- 清明の始まり(清明の初日):4月4日(金)
- 次の節気「穀雨(こくう)」の前日(4月19日)まで
です✨
清明の「清」は“清らか”、
「明」は“明るい”を意味していて、
自然界のすべてが清く明るく、生命が輝き出す時期。
草木が芽吹き、花が咲き、燕が戻り、春爛漫の美しい季節です🌿
つまり、
「清明」は“生命(せいめい)のエネルギーが満ちてくる時期”
とも言えるんです。
清明 イライラ・眠れない・目の疲れをやさしく整える薬膳の知恵
冬のあいだに静かに眠っていたエネルギーが動き出し、
体も心も外へ向かって開いていく季節。
でもその変化にうまく順応できないと、
🌿清明(せいめい)のころに増える春のトラブルとは?
- なんだかイライラする
- 夜に目が冴えて眠れない
- 肩がこる、目がショボショボする
そんな“春特有の不調”が出やすくなります。
🌸春の不調は「気の巡り」の滞りから
中医学では、春は「肝(かん)」の働きが活発になる季節。
肝は、体の中を流れる“気”と“血”をスムーズに巡らせる臓です。
ところが、環境の変化や気温差、花粉、ストレスなどで
気の流れが乱れると、イライラ・不眠・目の疲れ・自律神経の乱れなどが起こりやすくなります。
この時期のキーワードは 「ゆるめて流す」。
体も心も、がんばりすぎないのが清明の養生です🌿
🍋清明のころに整えたい食養生
春の食卓では、
「香り」「酸味」「緑」を意識するのがポイントです。
💚おすすめの食材
- 香りで気を流す:春菊・セロリ・三つ葉・パクチー
- 酸味で肝を整える:梅・レモン・お酢
- 緑のパワーで肝を養う:菜の花・小松菜・ほうれん草
- 血を補う:黒豆・なつめ・プルーン・クコの実
🍽️清明の薬膳レシピ
🌿菜の花と春菊の梅ごま和え
材料(2人分)
- 菜の花…1束
- 春菊…1/2束
- 梅干し…1個(種を取ってたたく)
- 白すりごま…大さじ1
- ごま油…小さじ1
- 醤油…少々
作り方
- 菜の花と春菊をさっと茹でて水気をしぼる。
- 梅・ごま・ごま油・醤油を混ぜて和え衣を作る。
- 全体を軽く和えて完成。
👉 梅の酸味が「肝」をやわらげ、春のイライラを鎮めます。
香りのある野菜が、滞った気をスッと流してくれます。
🌸黒豆とクコの実のやさしいごはん
材料(2〜3人分)
- 米…2合
- 黒豆…大さじ2
- クコの実…小さじ2(軽く水に戻す)
- 酒…大さじ1
- 塩…少々
作り方
- 黒豆を軽く炒って香ばしくする。
- 米を研ぎ、酒と塩を加えて普通に炊飯。
- 炊き上がりにクコの実を加えてさっくり混ぜる。
👉 黒豆は「血」を補い、クコの実は「目」と「心」を養います。
春の疲れ・眠れなさ・気持ちのざわつきを落ち着かせてくれる一膳です🌙
🌞清明のころの暮らし方ヒント
〜薬膳を“日常”で生かすコツ〜
🕊️1. 朝の光を浴びて「気」を動かす
春は“陽”の季節。
朝、カーテンを開けて日の光を浴びながら深呼吸を3回。
眠っていた気がゆっくり流れ出し、一日が軽やかに始まります🌞
🍵2. 香りのあるお茶でリラックス
ストレスやイライラを感じたときは、
ジャスミン茶・ミントティー・菊花茶がおすすめ。
香りが肝をゆるめ、呼吸も自然に深くなります。
🧘♀️3. ゆるやかに体を動かす
ウォーキング、ヨガ、ストレッチなど、
“頑張らない運動”で体を伸ばしましょう。
筋肉がほぐれると、肝の気もスムーズに流れます。
💤4. 夜はスマホを早めに手放して
清明のころは、目の使いすぎにも注意。
寝る1時間前にはスマホを手放し、
ぬるめのお茶や読書で“心を鎮める”時間を🌙
🌼まとめ
清明(せいめい)は、
自然も人もいちばん伸びやかに育つ季節。
でもそのエネルギーが強すぎると、
イライラや不眠、目の不調などのトラブルが起こりやすくなります。
🌿 香りと酸味で「気」を流し
🍚 食で「血」を養い
🕊️ 暮らしの中で「呼吸とリズム」を整える
この3つを意識することで、
春の清らかなエネルギーと調和し、心も体も軽やかに✨
次の節気「穀雨(こくう)」では、
春の雨が恵みをもたらし、潤いを整える薬膳をお届けします☔🌱

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