「小さないのちのドア」から学ぶ、今の日本の“いのち”と支えるかたち


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🌷「小さないのちのドア」から学ぶ、今の日本の“いのち”と支えるかたち

① 命のはじまりと“スイッチON”の瞬間

講演で印象に残った言葉がありました。

「精子と卵子が出会うとき、光るんですよ」
遺伝子のほとんどは“スイッチOFF”。その中で“光る”ものが、生まれてくる命につながる。

この表現から、私たちはただ「生まれた」ことで終わるのではなく、さまざまな可能性の中で「選ばれた命」であり、そして「守られるべき命」であるということを感じました。
講演の中では、たとえば「笑顔」や「ありがとう」「祈り」といった、日常の中の小さな行動が“スイッチON”につながるという言葉もあり、心に残りました。


② 日本では、どれくらい“いのちを守る”必要があるのか

ここからは、数字で見える現状を整理します。

  • 厚生労働省の統計によると、令和3年度の人工妊娠中絶件数は 126,174件
  • 女子人口千人あたりの中絶実施率は「5.1」でした(20歳~24歳で10.1、25~29歳で8.4)
  • 10代の妊娠・中絶の割合も高く、10代の中絶は一日に約50件以上と推計されている資料もあります。
  • 少子化が進む日本で、“毎日400件近く”中絶が起きているという指摘もあります。

これらの数字は決して他人事ではなく、支えるべき場所が多くあるというサインでもあります。特に若い世代・10代の妊娠・出産・中絶の現実は、“支援が間に合っていない命の声”とも言えるでしょう。


③ 公益社団法人 小さないのちのドア の活動って?

この団体は、思いがけない妊娠や出産で悩む女性、そして生まれてくる命を守るために動いています。公式サイトで以下のように紹介されています。

  • 24時間・365日、電話・メール・LINE・来所相談が可能。費用はかかりません。
  • 助産師・保健師など、母子保健・福祉に関わる専門職が対応。
  • 居場所提供、生活支援、自立支援など多角的なサポート。
  • 講演・性教育活動も積極的に行われており、子ども・若者・学校・地域に向けて「いのちと性」の大切さを伝えています。

さらに、ボランティアを通じて「食事づくり」「お掃除」「セミナー講師」「送迎・農園作業」など、多様な形で支えが得られる環境を整えています。


④ 支援の現場ではどんなことが起きている?

  • 高校生からの妊娠相談が「毎日1人以上」という講演メモの記録がありました。
  • 団体報告書によると、相談・同行支援・生活支援・政策提言などの活動成果が毎年報告されています。
  • 若年妊娠・中絶の背景には、避妊知識の不足、生活環境の脆弱さ、親子間・相談相手の不在、ネットでの関係からの望まぬ妊娠などが挙げられています。

このような現場を目の当たりにすると、ただ「制度を整える」だけでなく、「寄り添える場所・言葉・関係性」がどれだけ大きな意味を持つかがわかります。


⑤ 「支える」に向けて、ママ&地域支援者としてできること

ママとして、地域で支援に関わる方として、それぞれができる小さな一歩をご紹介します。

  • 日常の中で「あなたのいいところ見つけよう」「よかったこと探しをしよう」という言葉を口にすること。講演メモにもありました。
  • 自分の子ども(娘ちゃん・息子くん)と「いのち」の話をする機会を持つこと。学校・家庭・地域が連携するきっかけになります。
  • 団体の活動に関心を持ち、ボランティアや寄付という形で関わることも可能です(お掃除・食事づくり・セミナー講師など)
  • 支援が「遠い話」ではなく、私たちのすぐそばにある「気づき」として捉えること。たとえば、助けを必要としている妊婦さんや若者に“声をかける”だけでも支えの一歩。
  • 学び続けること。「避妊」「若年妊娠」「性教育」「命の尊さ」など、知識を深めることでより温かい関わりができるようになります。

⑥ まとめ:ひとりひとりの“スイッチON”を信じて

命は奇跡の連続。
精子と卵子が出会って“スイッチON”し、私たちは生まれてきました。
そして、これからも「守られる」「育てられる」「大切にされる」ためには、周りの温かさや支援がとても大きな力になります。

「小さないのちのドア」が開いている場所があることを知った今、
それは「特別なこと」ではなく、
私たちの日常の中にある“小さな光”でもあります。

ママとして、地域として、日々の生活の中でできることを少しずつ。
「ありがとう」や「えがお」「祈り」の言葉が、誰かの“スイッチ”をONにするかもしれません。


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