こんにちは。
旬の食べ物が身体をつくったり、身体を守ってくれたりすることに気づいて、楽しくなりました。
立春から学ぶ薬膳:24節気72候とスパイス・ハーブで体調管理を始めよう
24節気?72候?という言葉を知ったばかりです。
素晴らしい考えで興味津々です。
「24節気」や「72候」は、自然の変化に合わせて生活を調整するための古来からの知恵です。これらに基づいて、薬膳を取り入れた食生活を実践することで、体調や心のケアに繋がります。私もまだ勉強し始めたばかりですが、みなさんと一緒にこの素晴らしい知識を学びながら、季節ごとの食材やスパイス、お茶を活用して、健康的なライフスタイルを作り上げていきたいと思っています。
72候とは?
自然の繊細な移ろいを捉える暦
「72候」とは、1年を24の節気に分け、さらにその節気を3つの小さな期間に分けたものです。各候には自然の変化が反映されており、それに合わせた食材を摂ることで、体調を整えやすくなります。この「72候」をうまく活用することで、日々の食生活に自然なリズムを取り入れ、心身ともに健康でいられます。
立春(りっしゅん):春の始まり
時期:2月4日頃~2月18日頃
寒さの中に春の兆しを感じる立春。この時期から少しずつ体も春に向けて整えていきましょう。
1. 季節の変わり目に注意する体調管理
- 春先は寒暖差が激しく、免疫が下がりやすい時期です。今回のレシピにある 「体を温めるスープ」 や 「消化を助ける料理」 を取り入れることで、体調を整えやすくなります。
- また、雨水の頃は花粉症の兆候が出る人も多いので、あさりや豆腐などで体に潤いを与えることが役立ちます。
2. 立春・七十二候を意識したメッセージ
- 立春では、春の息吹を感じられる菜の花や苦味のある春野菜が肝臓の働きを整えます。心身のリフレッシュにおすすめです。
3. 日常生活での簡単な薬膳アドバイス
- お茶の習慣:体を潤すなら「菊花茶」や「ローズヒップティー」を飲む。春らしい爽やかさを感じられます。
- 朝の動き出し:立春を迎えたら、朝早く起きて少しのストレッチをすると、気の巡りが良くなりスムーズに春を迎えられます。
4. 家族みんなで楽しめる提案
- 子どもと一緒に作れる料理として、菜の花を手でちぎる工程やナムルを和える作業など、家族で「春」を感じられる機会を作るのもいいですね。
初候:東風解凍(はるかぜこおりをとく)
時期:2月4日~8日
冷えた体を温めるために、体を内部から温める食材が大切です。
薬膳ポイント:
生姜や白ネギを使った温かいスープがオススメです。スパイスには黒胡椒やシナモンを加えて、内側からじっくりと温めましょう。
お茶:
ジンジャーティーは体を温め、免疫力を高める効果が期待できます。
次候:黄鶯睍睆(うぐいすなく)
時期:2月9日~13日
ウグイスの声が春を告げる頃、肝の気を整える食材を取り入れましょう。
薬膳ポイント:
春キャベツや菜の花は肝の機能をサポートします。スパイスには、肝の働きを助けるターメリック(ウコン)を加えて。
お茶:
緑茶は、肝機能をサポートし、体をリフレッシュします。
末候:魚上氷(うおこおりをいずる)
時期:2月14日~18日
解けた氷の中から魚が姿を現すこの時期、体の内外の「冷え」を取り除くことが重要です。
薬膳ポイント:
白身魚やあさりを使ったスープで、体を潤して。スパイスには、風味豊かなコリアンダーを使って、消化を促進しましょう。
お茶:
ミントティーは体の温度調節に役立ち、爽快感を与えます。
立春の薬膳実践:毎日の生活で簡単に取り入れる方法
立春の季節には、体を冬から春へスムーズに移行させるための食材選びが鍵になります。特に72候に合わせた細やかな実践は、自然と調和した体調管理を可能にします。
春の薬膳で心と体の調和を図る
立春のキーワード:巡り・新陳代謝・リセット
春に向けて体内外の巡りを良くすることが、立春の薬膳生活のポイントです。これにより、冬に蓄積された疲労や老廃物を排出し、軽やかな春を迎える準備が整います。
1. 春に向けて肝と関連する「五味」を意識
薬膳では、春は「酸味」と「甘味」を組み合わせることで、肝の働きを助けるとされています。
- 酸味の食材
酢、柑橘類(レモン、柚子)、梅干し
→ 酸味は肝を引き締め、エネルギーを巡らせる働きがあります。特に、レモンや柚子を料理や飲み物に加えると爽やかな風味が楽しめます。 - 甘味の食材
はちみつ、さつまいも、大根
→ 甘味は体を緩め、リラックス効果を高めます。さつまいもや大根をスープにすると、体を温めながら消化も助けます。
2. 冷えに注意して温める食材をプラス
春が近づくとはいえ、朝晩の冷えはまだ厳しい時期です。以下のような食材を使うと、体を温めつつ巡りを良くする効果が期待できます。
- 生姜
お湯にすりおろした生姜とはちみつを加えて、朝一杯のドリンクに。 - ネギやにんにく
血行を良くし、体を芯から温めてくれます。スープや炒め物に活用。 - ごぼうやれんこん
食物繊維が豊富でデトックス効果が高く、消化器官の働きを助けます。
立春に合わせた具体的なレシピ
春を迎える体作りを意識した季節感のある料理を提案します。
立春のレシピ
1. 菜の花と鶏ささみの梅ポン酢和え
効能:肝の働きを整え、冬の疲労をリセットする酸味の一品
材料(2人分)
- 菜の花:1束
- 鶏ささみ:2本
- 梅干し:1個(種を取る)
- ポン酢:大さじ2
- みりん:小さじ1
- 白ごま:適量
作り方
- 菜の花は塩を少し加えた熱湯でさっと茹で、水気を絞って3cmほどに切る。
- 鶏ささみを茹でて粗熱を取り、細くほぐす。
- 梅干しを包丁でたたき、ポン酢とみりんを混ぜ合わせる。
- 菜の花、鶏ささみを梅ポン酢で和え、白ごまを散らす。
2. 根菜と生姜のデトックススープ
効能:巡りを良くし、体を温める
材料(2~3人分)
- 大根:1/4本
- にんじん:1/2本
- ごぼう:1/2本
- 生姜:1かけ(薄切り)
- 鶏ガラスープの素:小さじ2
- 水:800ml
- 塩・こしょう:適量
作り方
- 大根、にんじん、ごぼうは食べやすい大きさに切る。
- 鍋に水を入れ、切った野菜と生姜を加えて火にかける。
- 鶏ガラスープの素を入れて野菜が柔らかくなるまで煮込む。
- 塩・こしょうで味を整える。
季節に寄り添った薬膳的ヒント
- 春の苦味:菜の花や春キャベツなど、春野菜の苦味は冬の間に溜まった老廃物の排出を助けます。
- 酸味と甘味のバランス:梅干しやポン酢などの酸味と、根菜の自然な甘味で体の巡りを整えましょう。
立春の過ごし方で春を迎える準備をしよう
食事だけでなく、生活全般で「春を迎える準備」を意識することも大切です。以下のような行動を取り入れてみてください。
1. 朝のウォーキングで春の空気を感じる
立春は、寒さが残る中にも少しずつ春の気配が現れる時期です。朝、近所を散歩して新鮮な空気を吸いながら自然の変化を感じることで、心と体がリフレッシュします。
2. 春の色を身近に
服や食器に春らしい「緑」や「淡いピンク」の色を取り入れると、気持ちが明るくなり、春を先取りする楽しさを感じられます。
3. お風呂でリラックス&デトックス
入浴にエプソムソルトやお好みのハーブ(ドライラベンダーやミントなど)を入れることで、体を内側から温めて、老廃物を排出する手助けができます。
季節を楽しむまとめ
72候に合わせた薬膳レシピ、スパイス、ハーブ、お茶を取り入れることで、季節ごとの変化をしっかりと体に感じ取り、健康を維持することができます。自然のリズムに合わせて、毎日の食事を少しずつ工夫していきましょう。
私たちはまだ勉強を始めたばかりですが、少しずつ学びながら、季節を感じて体調管理をしていきましょう。薬膳を取り入れた生活が、あなたの健康維持に役立ちますように!
次の節気「雨水」に向けての準備
立春が終わると、自然はさらに春の訪れを感じさせる雨水(うすい)へと移行します。この時期に向けて、乾燥対策や潤いを意識した食材(白きくらげやナツメ)を事前に準備しておくのがおすすめです。
コメント