味噌100話|02 味噌の材料の役割 大豆・麹・塩がわかると、味噌選びが変わる

味噌を作るときに使う材料は、主に大豆・麹・塩。

20年以上、家で味噌を作ってきました。

毎年のように使っている材料ですが、改めてそれぞれの役割を考えてみると、味噌の見方も少し変わってきます。

そして、材料のことを知ると、スーパーで味噌を選ぶときにも役立ちそうです。

今回は、大豆・麹・塩の働きから、味噌の種類や原材料表示の見方まで、ひとつずつ調べてみました。

目次

味噌100話|02 大豆・麹・塩がわかると、味噌選びが変わる

🫘 大豆|味噌のうま味の土台

味噌の材料といえば、まず思い浮かぶのが大豆。

大豆には、たんぱく質が豊富に含まれています。

味噌を仕込むと、麹の酵素などの働きによって、たんぱく質が分解され、アミノ酸などが生まれます。その中には、味噌のうま味に関わる成分もあります。

大豆は、味噌の味わいを支える大切な材料なんですね。

同じ大豆を使っていても、麹の種類や割合、塩の量、熟成の仕方などによって、できあがる味噌は変わってきます。

🌾 麹|味噌の味わいを生み出す働き

麹も、味噌づくりには欠かせない材料です。

麹には、でんぷんやたんぱく質などを分解する酵素が含まれています。

でんぷんからは甘みに関わる糖が、たんぱく質からはうま味に関わるアミノ酸などが生まれます。

こうした働きが、味噌の甘みやうま味、香りの変化につながっていきます。

米麹を使った味噌、麦麹を使った味噌、大豆から作った豆麹を使う味噌。

使う麹や配合によっても、味噌の風味は違ってきます。

麹のことを知ると、味噌の違いがもっと面白くなりそうです。

麹の種類や麹菌については、03話で詳しく見ていきますね。

🧂 塩|味を整え、発酵の環境を支える

塩は、味噌の味を整えるだけの材料ではありません。

塩分は、味噌の熟成中の環境にも関わっています。

塩の量が変わると、塩味だけでなく、発酵や熟成の進み方、仕上がりの風味にも影響します。

そのため、味噌を仕込むときは、材料の割合や仕込み方に合った分量を守ることが大切です。

📝 覚えておきたいこと

塩は、味を整えると同時に、味噌の熟成環境にも関わる材料です。

🌱 3つの材料が、味噌になっていく

大豆・麹・塩。

それぞれ役割のある材料を合わせ、仕込み、時間をかけて熟成させることで、味噌の味や香りが育っていきます。

仕込んだばかりの味噌と、しばらく熟成した味噌では、色も香りも違ってきます。

家で味噌を作っていると、こうした変化を見られるのも楽しみのひとつです。

そして、ここまで材料の働きを見てくると、もうひとつ気になることがあります。

スーパーに並んでいる味噌は、何を見て選べばいいのでしょう?

熟成した味噌

半年の味噌

🛒 味噌を買うとき、どこを見ればいい?

スーパーの味噌売り場には、たくさんの商品が並んでいます。

米味噌、麦味噌、豆味噌。白っぽいもの、赤っぽいもの、甘口や辛口。だし入りの商品もあります。

値段もさまざまです。

どれを選べばいいのか迷ったら、まずは原材料表示と、味噌の種類を見てみましょう。

🏷️ 原材料表示を見てみよう

味噌の原材料には、大豆、米や麦、食塩などが使われます。

商品によっては、酒精やだし、甘味料などが加えられているものもあります。

たとえば、できるだけシンプルな材料の味噌を選びたい場合は、原材料表示を確認するところから始められます。

一方、酒精が入った商品や、だし入りの商品にも、それぞれの目的や使いやすさがあります。

何かが入っているから悪い、と一律に考えるのではなく、何が使われているのかを知って選ぶ。

そんな見方を大切にしたいですね。

🍚 米味噌・麦味噌・豆味噌

味噌は、使う原料や製法によって種類が分かれます。 種類 主な特徴 米味噌 大豆に米麹を使って作る 麦味噌 大豆に麦麹を使って作る 豆味噌 大豆から作った豆麹を使って作る 調合味噌 複数の種類の麹を使ったものや、味噌を混ぜ合わせたものなど

同じ種類でも、麹の割合や塩分、熟成期間などによって味わいは変わります。

「米味噌だから甘い」「麦味噌だから必ずこの味」と、種類だけで味を決めつけることはできません。

まずは種類を知り、実際に食べて好みを見つけていくのも楽しそうです。

※種類の名称は食品表示上の定義に基づく大まかな分類です。実際の商品は原材料表示をご確認ください。

🎨 白味噌・赤味噌は、何が違う?

白味噌、赤味噌という呼び方は、主に色の違いを表しています。

味噌の色には、大豆などの原料、加熱の仕方、熟成中の温度や期間など、さまざまな要素が関係します。

熟成が進むにつれて色が濃くなることもありますが、色だけで熟成期間や味を判断することはできません。

また、赤味噌と豆味噌は同じ分類ではありません。赤味噌は色による呼び方で、豆味噌は原料や製法による分類です。

この違いを知っておくと、味噌売り場を見るときにも役立ちますね。

💰 安い味噌と高い味噌、何が違う?

味噌の値段は、原料や製法、熟成期間、製造量、容器や流通など、さまざまな要素によって変わります。

そのため、値段だけで品質を判断することはできません。

「安い味噌は大豆のカスを使っている」「安い味噌は発酵していない」といった話も、価格だけを根拠に決めつけるのは適切ではありません。

原材料表示だけでは、原料の詳しい状態や製造工程まで、すべてわかるわけではないからです。

気になる商品があれば、メーカーの商品説明なども確認してみましょう。

YOUKO

値段だけではなく、原材料や製法を知って、自分の好みに合う味噌を選ぶ。

それが、味噌選びの基本になりそうです。

⏳ 生味噌と加熱処理された味噌

味噌には、製造工程で加熱処理される商品と、加熱処理をしていない商品があります。

一般に「生味噌」と呼ばれる商品は、加熱処理の有無など、商品ごとの表示や製法を確認することが大切です。

加熱処理された味噌も、加熱する前に発酵・熟成の工程を経ている場合があります。

つまり、加熱処理された味噌だからといって、発酵していないということではありません。

発酵や熟成の過程を大切にしたい人は、商品説明や保存方法も確認してみるとよさそうです。

 🔎 生みそ 検索  

🍲 だし入り? だしなし?

味噌には、だしが加えられた商品もあります。

だし入り味噌は、手軽に味噌汁を作りたいときに便利です。

一方、だしなしの味噌なら、昆布やかつお節など、自分の好みのだしを使って味を調整できます。

どちらがよいかは、使い方次第。

忙しい日は手軽さを優先したいし、だしから自分で作りたい日もありますよね。

毎日の料理に使いやすいことも、味噌を選ぶときの大切なポイントです。

🧡 自分に合う味噌を見つけよう

味噌を選ぶときに、最初から全部を覚える必要はありません。

まずは、こんなところから見てみるとよさそうです。

  • 原材料には何が書かれている?
  • 米味噌・麦味噌・豆味噌など、どの種類?
  • 甘みや塩味、香りは好みに合いそう?
  • だし入り・だしなし、どちらが使いやすい?
  • 製法や保存方法について説明がある?

味噌には、たくさんの種類があります。

手作り味噌にも、市販の味噌にも、それぞれのよさがあります。

20年以上、味噌を作ってきても、調べてみると新しい発見があります。

これからも、身近な味噌のことをひとつずつ調べながら、みそ図鑑にまとめていきたいと思います😊


🌱次回は「麹って何?」

味噌の材料のひとつ、麹。

米麹や麦麹、豆麹にはどんな違いがあるのでしょう?

次回は、麹の種類や麹菌について、もう少し詳しく見ていきます。


📚 参考にした資料

  • 農林水産省「醤油、味噌、その他調味料」
  • 農林水産省「今昔、豆の加工品。」
  • e-Gov法令検索「食品表示基準」
  • 日本味噌株式会社「生味噌と加熱殺菌味噌について」

※公的資料やメーカーの説明を参考に、内容を整理しました。商品ごとの原材料や製法は、実際の表示をご確認ください。

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